マスターを見つけることは非常に稀だ。
非存在となった存在を見つけることは稀だし、
ほとんど不在である存在を見つけることは稀だ。
神性なるものへの単なる扉である人、
神性なるものへの開かれた扉…
あなたの邪魔をせず、
あなたが通れる扉である人を見つけることは稀だ。
『反逆の軌跡』(ヴァサント・ジョシ著 宮川義弘訳 市民出版社)より
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神性なるものへの単なる扉である人
その人は、その扉を通る人々をあれこれと
分け隔てることはないでしょう。
分け隔てるものは、その扉を通る人々の中にあります。
扉を通る人々は、分け隔てのないその扉の前で
自らが「心」だと思っているものが生み出す
偏見、憎悪、嫉妬のために苦しみます。
「心」や「愛情」だと思い込んでいたものが
じつはそうではない。
それを見抜くのは純粋な心を持つ者だけなのです。
そうした心こそが稀なるものと言えるでしょう。
稀なる心を持つ者だけが、
マスターの扉を楽に通り抜けることができるのです。